2019.8.24に整形外科リハビリテーション学会滋賀支部第129回定例会が開催されました。
今回は「股関節における機能解剖学的評価とアプローチ」をテーマに、ひぐち整形外科クリニックの昆野佑貴先生には、FAI(Femoroacetabular impingement)に対する評価と運動療法について、城北整形外科クリニックの中島章太先生には、変形性股関節症の保存療法についての評価と運動療法について、講義と実技を行なっていただきました。
ひぐち整形外科クリニック 昆野佑貴 先生
城北整形外科クリニック 中島章太 先生
今回は24名の先生方にご参加いただきました。
FAIの講義では、鼠径部痛の病因、FAIについての診断基準や評価、外科的治療の紹介がなされた後、FAIによる疼痛の病態の解釈と運動療法の考え方について説明がなされ、運動療法に必要な機能解剖と触診技術の確認が行われました。実技では、股関節前方組織の滑走性を改善する目的で、大腿直筋と小殿筋に対する運動療法が紹介されました。
変形性股関節症保存療法の講義では、臨床症状の特徴、臼蓋形成不全と関節唇の機能破綻、骨頭求心位獲得の重要性について説明がなされました。実技では、変形性股関節症の可動域評価について、骨盤中間位での可動域測定のポイントが確認されました。また、骨頭の求心位を再獲得するための内転筋群と腸腰筋に対する運動療法が紹介されました。
ご参加くださいました先生方、レクチャーをしてくださった先生方、誠にありがとうございました。
次回の滋賀支部定例会は、
10月26日(土)16:00〜の開催となります。
9月22日(日)・23日(月・祝)は、岐阜市文化産業交流センターじゅうろくプラザにて、第28回整形外科リハビリテーション学会学術集会が開催されます。皆さま、奮ってご参加ください。
定例会の詳細は追って、滋賀支部のブログ、Facebook、LINE@にてご連絡します。
次回の定例会も多くの先生方にご参加いただけるのを楽しみにしております。
投稿者: 奥山智啓