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2019年6月23日日曜日

第128回滋賀支部定例会 活動報告


 2019.6.22に整形外科リハビリテーション学会滋賀支部第128回定例会が開催されました。



 今回は股関節をテーマに、秋山整形外科クリニックの見田忠幸先生による「股関節周囲の触診」と、生田病院の辻修嗣先生による「大腿骨転子部骨折の後療法のすすめ  ー 生じやすい誤解を見直すー」と題したレクチャーが行われました。今月は、40名の先生方にご参加いただきました。





 触診では、大転子、腸腰筋、恥骨筋、長内転筋、短内転筋についての機能解剖の講義と触診の実技練習を行いました。






 続いて、大腿骨転子部骨折のレクチャーでは、大腿骨転子部骨折の疫学と転倒予防について、リスク因子の紹介と転倒原因からみた運動戦略や具体的な予防対策についての提案がなされました。

  また、骨折の分類や術式から、術後に生じやすい可動域制限や術後肢位について紹介がなされ、大腿骨転子部骨折術後早期からの留意点について確認をされました。

  実技では、股関節の開排可動域の獲得に着目して、実際の臨床における運動療法の紹介がなされ、股関節内転筋の伸張性改善、術侵襲のある転子包や外側広筋・中間広筋の滑走性維持、腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯の伸張性改善に対する実技練習を行いました。








 転倒の要因については、屋内や屋外、性別や姿勢応答などの違いにより、リスク要因が異なり、それらを理解することで予防対策として理学療法士ができる提案の幅が拡がることを確認できました。

 また、術後に生じやすい問題点と誤解を見直すことで、臨床の現場で生かせる知識と技術を整理することができました。

 ご参加くださいました先生方、レクチャーをしてくださった先生方、誠にありがとうございました。

 

 次回の滋賀支部定例会は、7月14日に滋賀・京都支部共催  第5回ベーシックセミナーが開催されるため、8月の開催となります。

 詳細は追って、滋賀支部のブログ、FacebookLINE@にてご連絡します。7月の定例会はお休みとなりますので、ご注意ください。


 次回の定例会も多くの先生方にご参加いただけるのを楽しみにしております。


 
投稿者奥山智啓