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2016年6月26日日曜日

第108回 滋賀支部定例会 活動報告


  2016.6.25に整形外科リハビリテーション学会滋賀支部の第108回定例会が開催されました。
今回は31名の先生方にご参加いただき、熱気のある定例会となりました!



  内容は、城北整形外科クリニックの加納里紗先生による「膝関節周囲の触診」と秋山整形外科クリニックの小野正博先生による「膝関節伸展制限について」の評価と考え方についてレクチャーと実技を行っていただきました。





  「膝関節周囲の触診」では、今回のテーマである膝関節後内側組織由来の伸展制限に関与する組織について、一つ一つ丁寧な触診を行いました。半膜様筋と腓腹筋内側頭の交叉部の触診は苦戦されている先生方が多かったですが、触れられるようになるまで熱心にトライされている姿が印象的でした。





  また、「膝関節伸展制限について」のレクチャーでは、膝関節後内側組織由来の伸展制限を中心に、詳細な機能解剖に基づいた評価と考え方について具体的に提示していただきました。その中で膝関節後内側組織への運動療法を実施する前提として、後外側不安定性(PLRI)の有無を評価することの重要性が示され、膝関節伸展可動域制限に対する評価の視点が拡がった先生も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
 実技では、半膜様筋の内側シフト操作、膝関節伸展時の膝蓋下脂肪体の滑動性向上訓練、MCLの伸長操作を行い、実際にアプローチ後に可動域の変化を出されていた先生方も多く見られていました。




  今回の定例会で特に感じたことは、可動域訓練を実施する際には、単に角度の改善を求めるだけではなく、生理的な骨の運動軌跡が誘導できているかを触診や徒手検査により確認しながら実施していくことの重要性を再認識しました。その評価を正確に行うためには、今回行なった触診技術が重要となり、今後も定例会では触診技術の向上を目指して取り組んでいきます。

 ご参加いただきました先生方、レクチャーをしてくださった先生方、大変お疲れ様でした!次回の定例会は、膝関節屈曲制限をテーマに開催します。来月も多くの先生方にご参加いただけるのを楽しみにしております。


投稿者: 奥山智啓